ほうです。
東京にてタクシー乗務1ヶ月でギブアップした俺だが、それでも経験したことはアウトプットしておきたいし、これからタクドラになるぞという人に向けてタメになりそうな情報を発信しておきたい。
というわけで、「タクシードライバーは苦手エリアを作ってはいけない理由」について書いていく。ここでいう「苦手エリア」とは、土地勘が無いエリア、苦手な客層が多いエリアなどを指す。
土地勘が無いエリア→空車時間を作ってしまう
自分が覚えている道を走りたくなる気持ちはわかります、俺もそうでした。いろんな不安を抱えながら走り回るわけなので、少しでもわかる道を攻めたくなります。でもそれは自分の営業エリアを固定させてしまっています。
東京で言えば、中央区が得意だからと中央区ばかり走っていては他の地区の道を覚えません。
仮に中央区でしか営業しませんと決めてしまうと、遠くまでのお客様をお乗せした場合、中央区に戻ってくるまで空車状態になってしまいます。これはすごくもったいないです。中央区から世田谷区や大田区の方までお乗せした場合、中央区に戻ってくるまで30分くらいはかかるでしょう。その時間を空車にしてしまうことになります。これは銀座の1号乗り場などからのピストン輸送を考慮しない場合の話です。
理想は「お客様に連れて行ってもらった場所で営業すること」です。行った先で営業することができれば空車時間を短く抑えることができるので、実車率があがります。結局低単価でもお客様を乗せまくるか、高単価のお客様に出会う以外売り上げを伸ばす方法はありませんが、基本的には実車率を上げるのが一番です。
なので、デビューしたてのうちはわかるエリアを走りつつ、お客様に連れて行ってもらった先で適当にでも良いのでお客様のいそうなエリアを流してみるのが一歩目です。そこからどの道路がどの道路につながっているのかなどを少しずつ覚えていきます。ローカルな駅などに寄ってみるのも良いかもしれません。俺は世田谷区や大田区はプライベートで行く機会が皆無だったので、東武線などの駅名がさっぱりでした。それでもお客様はあたかも「知ってるでしょ」といった感じでローカルな駅名を言ってくることがあるので勉強にもなります。
とにかく道と駅を覚え、「あの辺はさっぱり・・」というエリアを無くしていきましょう。
苦手な客層→高単価を逃す
苦手な客層と言われると、酔客が代表的でしょうか。見た目が優しそうでも酔うと人格が変わる人もいるくらいなので、酔客は全く信用できません。
ですが、タクドラはある意味酔客のためにいると思っても過言ではないと思います。私事ですがタクドラを辞めてから友人と飲む機会がありました。自宅からとても離れたところで飲んでおり、そこそこ酔っ払いました。そして友人と別れた時に思うことが「楽して家に帰りたい」でした。駅まで歩いて電車に乗って乗り換えして・・・なんて想像するだけでも億劫。こういう時に人はちょっとお金を積んででもタクシーに乗りたくなるんだなと身を持って経験しました。俺は無職になるためこんなところで散財はできないと耐えましたが、そこそこお金を持っている層はためらいなくタクシーを使うんだと思います。
こういった一例から、酔客はタクシーで楽して家に帰りたいという心理でタクシーを使うわけなので、高単価になる確率が高いわけです。そういった層を苦手としてしまうと、夜中の割増タイムの営業がきつくなります。俺がそうでしたが、酔客が嫌であるがために繁華街を避けて走っていました。そうすると割増タイムがまじでただの一人ドライブに化けます。遅番で割増タイムを有効活用できないとなかなか売り上げを積むことは厳しいと思うので、酔客への耐性はなんとしてもつけないと稼ぎにくいと思います。
そして癖があるのが、酔客の中にも新宿や錦糸町にいるような輩タイプと(超偏見)と銀座などの富裕層タイプがいます。俺はタワマン住みの富裕層タイプしかお乗せしたことがありません。輩タイプは近場か次の飲み場(六本木や恵比寿など)への移動が多いのでしょうか、それでも割増タイムは良い稼ぎになるのは間違いないでしょう。
酔客攻略は込み8万越えの絶対条件になると勝手に思っています。俺は諦めました。
まとめ
長々と書いてきましたが、俺は込み平均5万くらいなおかつ乗務1ヶ月程度でギブアップした身です。それでも稼ぐには上記2つをクリアしなければ厳しいんだと痛感していました。なんとかうまく立ち回れば行きたくないエリアを避けても売り上げを作れないかと思った時もありましたが、それは安定感が無いので稼げません。
俺の場合は都内25歳の一人暮らしだったので、手取りを考慮すると平均で込み8万は稼ぎたい計算でした。コロナによるお客様減少を考慮すると、おそらく強気で繁華街を攻めないと厳しい数字です。稼ぎを求めないのであればゆるくやってもなんとかなるかもしれませんが、稼ぎたいのであれば攻めないといけません。
ということで、タクシードライバーとして稼ぎたいのであれば、苦手エリアや苦手な客層を作らず、ごりごりに繁華街につっこんでいきましょう。