ほうです。
ぺんでもイップス発生・・。
— hou@ほうログ書いてる人 (@hou_20200718) September 19, 2021
サーブもロングもドライブもカットも何もできない。練習するしかないんだろうけど、指導者って誰と練習すればいいんでしょう。まさか教え子にラケット振れなくなりましたなんてね・・。
卓球引退の危機です。
現在、シェークでもペンでもイップス状態。なかなかに絶望している。一応記録に残しておこうと思う。
そもそもイップスとは?
外部からのプレッシャーや自分の心の中で生じるプレッシャーによって普段は何も考えずにできていることが急にできなくなってしまうのがイップスと言われている物です。
日本イップス協会|http://www.japan-yips.com/about/
イップス(イップス症状)は心の葛藤(意識、無意識)により、筋肉や神経細胞、脳細胞にまで影響を及ぼす心理的症状です。スポーツ(野球、ゴルフ、卓球、テニス、サッカー、ダーツ、楽器等)の集中すべき場面で、プレッシャーにより極度に緊張を生じ、無意識に筋肉の硬化を起こし、思い通りのパフォーマンスを発揮できない症状をいいます。
日本イップス協会というところによるとこのように定義しているようだ。文中にあるように、「無意識に筋肉の硬化を起こし」という症状が今の僕にはある。
これまでのイップスの症状
実はこの症状は今回が初めてということではない。過去にも起きているので、そこから今の症状までを時系列でまとめる。
中学3年生:ラバーを極端に変えた
当時カットマンをやっていたとき、高校での卓球に向けて基礎をしっかりしようと思い立ち、フォアのラバーを極端に弾まない物に変えた。それまでは攻撃しやすいようにと弾むものばかりを使い、そのせいでフォアカットが超下手くそだった。
「カット極めよう」とか思って、テンション系のラバーを貼っていたのに、いきなりバタフライのタキファイアドライブに変えた。タキファイアドライブは松下浩二選手が使っていたラバーで有名だけど、テンション系ラバーと比べたら超弾まないラバーだった。そして、ドキドキしながらいざフォア打ちをしたら、うまくラケットを振れなくなった。いや、振れないというか、ラケットにボールが当たる瞬間に手に変な力が入ってしまい、ラケットの面の角度の調節ができなくなった。簡単に言うと、バカになった。
当時はイップスなんてものは知らなかったから、超焦った。でもイップスの症状がでたのはフォア打ちだけだったから、バックハンドで対応した。
どうやって治したか忘れたけど、たぶん急に治ったんだと思う。それかラバーを元の弾む物に戻したか。
このときは、卓球は繊細な力加減が求められるスポーツだから、急に弾まないラバーに変えたせいで感覚がおかしくなったんだろうと自分の中では一つの結論を出して終わった。
たびたびやってくる手の震え
これは不定期に起こる。
試合中などにサーブをしようとすると手に力が入らなくなる。そういうときは、サーブを出す前に「おそらく手が震えて入らないだろう」というのがわかってしまう。そしてサーブミスをする。
これはとても苦しい。
出せるときは問題なく出せるサーブでも、緊張した場面だと出せなくなる。高校生まではこういうことは起こらなかったのに、社会人になってから症状がでるようになった。
社会人は言い訳できないみたいな謎の空気があるし、「練習不足の言い訳」なんて言われることもあった。でも実際自分も練習不足だと思っていたし、自分のメンタルが弱いせいなんだと責めたりもして飲み込んでいた。
でも、社会人(大学生)になってからは何種類かのラケット、ラバーを同時に使っていた。スポ少、中学生の指導者をするにあたって、カットマン用のラケットではやりにくい場面があったからだ。両面裏ソフトのカーボンラケットも使ったし、時には表ソフトも使った。ペンもやった。
もともと器用なほうではないのに、そういったことをしたせいでゆっくりと手の感覚がおかしくなっていったのかもしれない。それによりいざという大事な時に症状が出るようになったのではと思っている。
※「指導者をやったせいでイップスになった」という主張ではないので誤解しないでほしい。指導者を始めたことを後悔はしていない。
これがあり、僕は大学3年くらいから大会に出るのを辞めた。自分には指導者と選手の二刀流は無理なんだと悟った。もともと強くなかったし、どんどん指導者方面に注力した。
現在:シェークでもペンでも症状発生
大学卒業後は仕事で東京へ。年に数回という頻度で卓球はしたものの、ほぼ2年ちょっとのブランク。そして地元に帰ってきた。
前々からカットマンではなくペンをやりたいなぁと思っていたため、中ペンで卓球を再開した。
→【卓球】ラケットとラバーの決定
→【卓球】ラケットとラバーの決定(part2)
→【卓球】ラケットとラバーの決定(part3)
卓球再開後、2週間くらいは「ペン楽しい」と思ってやっていた。でもその時はいきなりやってきた。
1度目はスポ少でのこと。指導中に、小学生にシェークのバックハンドのお手本を見せようとした時。ラケットにボールが当たる瞬間に手の震えを感じた。すぐに「あ、きた」と思った。3球くらい打ったけど、手が言うことを聞かなかった。そのときは素振りでごまかした。
2度目は社会人の練習会に参加した時、みんなが普通に出せる横回転サーブがだせなかった。フォア系のサーブの中で、巻き込みと下回転のサーブは出せるのに、横回転とロングサーブが出せなくなった。無理やり出そうとすると全部オーバーした笑。まあこの練習会のときはこの程度の症状だった。
そしてとうとう3度目、練習会の翌日の中学校の新人戦の朝の練習時間の時、ペンで中学生の練習相手をやろうとしたら、何をやっても手の筋肉が硬直した。結果的に中学生の練習相手にもなれないくらいひどかった。ロングサーブは出せないし、ドライブは打てないし、バックショートもできなかった。
さすがにこれから試合をする中学生の練習の邪魔をするわけにもいかないので、適当にごまかして中学生同士で練習させた。
超絶ショックだったけど、ラケットは振れなくても口は動くので、指導者としてアドバイザー業務を全うした。でも、子供たちに向かって「あそこ打て、ここに打て」とか言いつつ、「今の自分はサーブすら出せないのに・・」と内心死んでいた。
いつ発生するかわからないし治し方もわからない
まさに神出鬼没。
中学生の新人戦の日からまだ球を打っていないけど、もしかしたら次の卓球をする機会にはけろっと治っているかもしれないし治っていないかもしれないし。正直どちらでも気持ち悪い。
もし治っていたら、また急に発生するかもしれない。大袈裟に言えばこの症状と一生付き合っていかなければならないことになる。
治っていなければ、練習中止。おそらく次は明日のスポ少。小学生相手にいつまでも「あれ、打てない・・」を繰り返すわけにはいかない。そう思うとスポ少に行きたくない・・。練習会などにも参加しにくい。
そして、一度症状が発生した時の治し方もわからない。ペンでダメならシェークで・・というふうに試してみるしかない。全部ダメなら詰むしかない。
卓球引退も視野に
2年のブランクが関係している可能性は高い。
そして、ペンは楽しいんだけど、実際に試合となると経験値の高いカットマンの方が良いなと痛感(社会人の練習会で痛感)。なのでカットマンに戻したくなった。シェークでどこまでイップスの症状がでるかは定かではないけど、とりあえず次はシェークでやってみる。
まだ卓球を再開して2週間程度。今後どの程度の頻度でイップスの症状がでてくるかもわからない。でももし高頻度で発生するのであれば、一度卓球活動から退くことも考えている。卓球は1人ではできないスポーツ。それゆえに、自分が思うように卓球できないということよりも、相手に迷惑をかけてしまうということのほうが辛く、プレッシャーを感じる。
卓球活動をやりたいからというのも東京を引き上げた理由なのに、これは辛いな〜。進展あったらまた記事書きます。
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YouTubeにもイップスの解消例の動画がいくつかあったので、そのあたりも調べてみようと思う。